子育てに大事なこと~特に発達の気になるお子さんに向けて

発達の偏り=脳の働きの偏り とも言い換えられるので、

親自身、通常よりは少し神経を使う生き方にシフトチェンジしていかねばならないかもしれません。言葉をそのまま受け止めてしまったり、ひとつのエピソードを汎化させて似たようなシチュエーションに応用する、ということが難しかったりするので、混乱が生じやすいのです。

なので、親が一番気を付けた方がいいのは、「一貫した言動」です。とは言え、大人でも一貫した言動を行うのは正直言って難しいです。まあ人間間違うこともあるので、その辺はあまり難しく考えず、もし間違えてしまった時は素直に間違いを認めてしまいましょう!

では、「一貫した言動とは・・?」どんなシチュエーションでしょうか。

例えば、口にした約束事はできる限り守る。やむを得ない時は理由を説明して埋め合わせの約束を再び結ぶ。約束を守れなかった時になかなか立ち直れない気質のお子さんの場合は、約束する時にあらかじめ「やむを得ず守れなくなることもあるよ」と先に予告してから約束をする。また、子供の癇癪を収めたいばかりに機嫌を取って望みを叶えてしまうこともしない。癇癪が始まったら安全な場所へ移動して放置。自分で機嫌を立て直せたらそのことを大げさに褒める。

もっと具体的に言うと、出先で子供が周囲に迷惑をかけないよう出がけに約束をし(スーパーでお菓子は1個だけだよ)、起こりうるマイナスのハプニングをいくつか予想し、あらかじめ本人に伝えておく(好きなキャラクターのおまけが必ず手に入るとは限らないよ)。そして約束が守れなかったらすぐに帰る(駄々こねて大騒ぎしたら何も買わないで帰るよ)、などですね。で、守れなかった場合に「確実に」帰る。

 

つまり、その場の情に流されたり、周囲の目や自身が損することを避けたいがために、子供の言いなりまたは真正面から対処せず回避したりすることはしないほうがいいということですね。あと、できもしない約束、その場しのぎの約束もしないほうがいいです。

それから、何かを選択する際には、リスクが大きいこと以外ではできる限り子ども自身に選択させてもらいたいです(言動に責任を持たせるため)。

親が「自分の発言に責任を持ち、約束をできる限り守り、やたらと子供扱いせずに正面から向き合う」ということをしていれば、子供は大人を信頼し、忍耐力が育ちます。

ただ、上記のことをしっかりやれていて親が見本となれているがゆえに、逆に周囲が親と違うということに必要以上に憤慨する機会が増えてしまうリスクもあります(特に子供同士の場面で)。例えば、「ママはいつもちゃんと~してくれているのに、〇〇は何で約束を守らないで嘘をつくの!?」とかですね(相手がわざとじゃなくても)。そういう時に親は子供にズバッと正解を教え諭してしまうと、一時的には落ち着くでしょうが、子供の思考力を削いでいることにもなってしまうので、悩んでいる子供にはヒントだけ与えて静観するということも大事です。

とはいっても・・・こういうさじ加減が子育ての最大の難しさですよね・・・(><;)

何事にも失敗はつきものです。失敗は学びの機会でもあるので、あまり恐れずに我が子との絆を信じて実践してみてください(^^)